ボトックス注射は、メスによる切開を行わず、表情ジワや筋肉の発達によるエラの張り、発汗量などにアプローチする注入治療です。
Clinic I AMでは、美容外科・美容皮膚科の知見を併せ持つ医師が、顔全体のバランスに配慮しながら、なりたい表情に近づくための注入プランをご提案します。
ボトックス注射のメカニズム
ボトックス注射では、ボツリヌス菌が産生するA型ボツリヌス毒素を精製した製剤を使用します。
目的の筋肉に注入すると、神経伝達物質「アセチルコリン」の放出が抑えられ、筋肉への収縮指令が伝わりにくくなる仕組みです。
これにより、表情ジワに関係する筋肉の収縮を抑えたり、汗腺を刺激する神経からの信号を抑えて発汗量を減らしたりする作用が期待できます。
ボトックス注射がおすすめな方
✔ 額や眉間の表情ジワを目立たなくしたい方
✔ 食いしばりでエラが張り出している方
✔ メスを使わず輪郭をすっきりさせたい方
✔ 脇や手のひらなどの発汗量を抑えたい方
✔ ふくらはぎの筋肉太りが気になる方
ボトックス注射で期待できる変化
表情ジワを和らげ、なめらかな印象へ
繰り返しの表情筋の動きによって刻まれたシワへのボトックス注入では、ラインを浅くすることが期待できます。
メイクでは隠しきれなかった線が目立ちにくくなることで、鏡で見る自分の印象が変わったと感じる方がいます。
すっきりとした印象のフェイスラインへ
食いしばりや歯ぎしりによって発達した咬筋へボトックスを注入すると、エラの張り出しが和らぐことがあります。
フェイスライン全体がすっきりとした印象に近づき、横顔の輪郭にメリハリが生まれやすくなります。
口角アップでやわらかく明るい印象へ
口角を下げる筋肉(口角下制筋)へのボトックス注入では、筋肉の働きが抑えられ、口角が上がりやすくなることが期待できます。
口元の状態に合わせて注入量や部位を決定し、自然な変化を目指します。
歯ぐきの露出を抑え、笑顔に自信を
上唇を引き上げる筋肉にボトックスを注入することで、笑った際に歯ぐきが目立つ状態の改善が期待できます。
注入する筋肉や量によって仕上がりの印象が変わるため、事前のカウンセリングで担当医と一緒にイメージを確認します。
ふくらはぎなどをスタイリッシュな印象へ
ふくらはぎの筋肉へボトックスを注入すると、筋肉によって張り出していたボリュームが落ち着き、脚のラインがすっきりとした印象になることがあります。
筋肉の発達が目立ちやすい腕や肩など部位でも適用される場合があります。
多汗症による発汗量の軽減で快適な毎日を
汗腺の働きに関わる神経伝達物質の分泌を抑えることで、脇や手のひらなどの発汗量の軽減が期待できます。
制汗剤だけでは対応しきれなかったお悩みに対する選択肢のひとつとされます。
ボトックス注射のメリット
メスを使わないため傷跡が残りにくい
極細の注射針で薬剤を注入する治療のため、メスで皮膚を切開する必要がありません。
針を刺した箇所にごく小さな痕が残ることがありますが、数時間から半日程度で目立たなくなるケースが多いです。
短時間の施術のため通院しやすい
注入する部位や範囲にもよりますが、施術時間は10〜20分程度が目安です。
カウンセリングで決めた部位に沿って薬剤を注入していく工程が中心となり、大掛かりな準備を必要としません。
診察や消毒の時間を含めても、通院にかかる負担を抑えやすい施術といえます。
麻酔が必須ではなく身体への負担が少ない
使用する注射針は直径0.2〜0.3mm程度と非常に細く、注入時にチクッとした感覚を覚える程度にとどまることが多いです。
麻酔を使用せずに行う場合もありますが、痛みに配慮して麻酔クリームや冷却を用いることがあります。
ボトックス注射のデメリット
腫れや内出血などが生じることがある
切開を伴う施術と比較して、ボトックス注射後の腫れや内出血の程度は軽く済む傾向にあります。
症状が出た場合でも、数日〜1週間程度で落ち着いていくことが一般的です。
注射痕の状態によってはメイクでカバーできる場合もあり、施術直後から普段どおりの生活を送れる方もいます。
効果は一時的で持続期間がある
ボトックス注射による変化は永続的なものではなく、体内で薬剤が徐々に分解されることで、時間の経過とともに元の状態へ戻っていきます。
効果の持続期間は一般に数か月程度です。使用する製剤、注入部位、投与量、筋肉の発達、施術回数などによって異なります。
再施術を希望する場合は、効果の経過や筋肉の状態を医師が確認したうえで、適切な施術間隔を判断します。
当院で取り扱うボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)の製剤
LIZTOX(リズトックス)
韓国のHuons Global(ヒュオンス・グローバル)社が製造・開発しているA型ボツリヌストキシン製剤です。
韓国の食品医薬品安全処(MFDS)による承認を受けており、表情ジワの改善やエラ張りの軽減などを目的に使用されます。
費用を抑えながら施術を受けたい方に選ばれることがあり、コストと効果のバランスを重視したい場合に検討しやすい製剤です。
※日本国内では未承認の医薬品です。
CORETOX(コアトックス)
韓国のMedytox(メディトックス)社が開発したA型ボツリヌストキシン製剤です。
不要な複合タンパク質を含まない設計が特徴で、抗体産生による効果減弱リスクに配慮したい方や、定期的に施術を受ける方に選ばれることがあります。
表情ジワの改善を目的としながら、継続使用を見据えた施術計画を立てやすい点も特徴です。
※日本国内では未承認の医薬品です。
Botox Vista(ボトックスビスタ)
アメリカのアラガン(Allergan)社が製造するA型ボツリヌストキシン製剤です。
日本では厚生労働省が承認している唯一のボツリヌストキシン製剤であり、眉間や目尻の表情ジワの治療を目的として薬事承認を受けています。
国内承認薬であるため、万が一の重篤な副作用に対する「医薬品副作用被害救済制度」の対象となっています。
有効性・安全性の確認に基づいた治療を重視したい方や、初めてボトックス注射を受ける方にも選ばれやすい製剤です。
リジュランiとのコンビネーション治療について
当院では、肌育注射のリジュランi(Rejuran i)とボトックス注射を組み合わせた治療もご案内しています。
リジュランiの注入により肌のハリやキメへアプローチしながら、ボトックス注射で表情ジワの原因となる筋肉の動きを抑える作用が期待できます。
肌質と筋肉由来のシワ、両面からのアプローチを希望される方に検討されることがあるコンビネーション治療です。
ボトックス注射の流れ
01|カウンセリング・診察
施術前に医師による診察とカウンセリングを行い、シワの状態や筋肉の動き方を確認しながら、注入する部位や量の方向性をすり合わせます。
持病や服用中のお薬、過去の施術歴についてもあわせて確認し、適応の可否を判断します。
疑問点や不安な点があれば、この段階で遠慮なくご質問ください。
02|デザイン確認・メイクオフ
注入予定の部位や筋肉の状態を正確に確認するため、メイクをしたまま来院した場合は該当部位のメイクを落としていただきます。
皮膚の状態をあらためて確認したうえで、注入位置のマーキングと消毒を行います。
この工程で、当日の仕上がりイメージを最終確認します。
03|注入施術
マーキングした部位に沿って、極細の注射針でボトックスを少量ずつ注入していきます。
表情筋の動きを確認しながら進めるため、注入自体にかかる時間は10〜20分程度が目安です。
麻酔が必須ではない施術ですが、痛みが気になる場合は麻酔クリームなどの対応も可能です。
04|アフターケア
注入後は、腫れや内出血の有無を確認し、必要に応じて冷却を行います。
当日は注入部位を強く揉んだり擦ったりしないよう案内し、入浴や運動、飲酒に関する注意点もあわせてお伝えします。
05|経過の確認と再施術のタイミング
効果の現れ方や持続期間には個人差がありますが、施術から2〜3か月ほど経過したタイミングで、効果の状態を確認いただくことをおすすめしています。
前回の注入から3か月未満での再施術は、体内に抗体ができて効果が出にくくなる可能性があるため、間隔を空けることが望ましいです。
ボトックス注射のダウンタイム
| 経過期間 | 状態 |
|---|---|
| 施術直後 | 注入部位に針痕程度の小さな跡が残ることがあります |
| 当日〜数日 | 内出血や軽い腫れ、赤みが出る場合があります |
| 2〜3日後 | 筋肉の働きが緩みはじめ、変化を感じやすくなります |
| 1週間前後 | 内出血や腫れの多くが落ち着き、日常生活への支障が少なくなります |
| 1〜2週間後 | 効果が安定し、仕上がりの印象が定まってきます |
| 数か月後 | 成分が体内で徐々に分解され、効果が弱まりはじめます |
| その後 | 多くの場合、施術前の状態に近づいていきます |
※症状の程度や経過には個人差があります。
副作用・リスク
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| 比較的多い | 注入部位の腫れ、赤み/内出血/注射部位の痛み・違和感 |
| ごくまれ | 感染/血腫/表情のこわばり/左右差/眼瞼下垂/眉毛下垂/口元の動かしにくさ/咀嚼時の違和感/筋力低下/アレルギー反応など |
| 注意が必要な方 | まぶたのたるみや眼瞼下垂がある方/重症筋無力症など神経筋疾患のある方/妊娠中・授乳中の方/ボツリヌストキシン製剤に対する過敏症の既往がある方 |
※症状の程度や現れ方には個人差があります。
※気になる症状が続く場合は、早めに医師にご相談ください。
国内未承認製剤について
当院で使用するLIZTOXおよびCORETOXは、医薬品医療機器等法上、日本国内で承認されていない医薬品です。
これらの製剤は、医師の判断のもと、実際の輸入元・入手経路を通じて入手しています。
国内にはボトックスビスタ®などの承認製剤がありますが、有効成分以外の製剤設計や承認内容は異なります。
また、未承認医薬品を使用した施術による健康被害は、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となる可能性があります。
ボトックス注射でよくあるご質問
- 効果は早くていつから出ますか?
- 早い方では、施術後2〜3日ほどで変化を感じる場合があります。
注入部位や体質によって個人差があり、1〜2週間ほどかけて効果が安定していきます。仕上がりの判断は、2週間前後が経過したタイミングで行うことをおすすめしています。 - 効果はどのくらい持続しますか?
- 一般的には3〜4か月程度とされています。
成分が体内で徐々に分解されるため、時間の経過とともに効果は弱まり、施術前の状態へ戻っていきます。変化を維持したい場合は、効果が薄れる前に次の施術を検討される方が多くいらっしゃいます。 - ニキビや肌荒れがあっても受けられますか?
- 状態によって施術可否を診察のうえ判断します。
注入部位に炎症や感染が起きている場合は、症状が落ち着くまで施術を見合わせることがあります。気になる症状がある場合は、無料のカウンセリングにてご相談ください。 - 施術翌日は仕事や学校を休む必要はありますか?
- 基本的に休暇の必要はないとされています。
施術当日から普段どおりの生活を送っていただける場合が多いですが、内出血や腫れが出た場合は数日〜1週間程度かけて落ち着いていきます。人前に立つ機会が多い方は、余裕を持ったスケジュールでの施術をおすすめします。 - 施術は1回のみで完了しますか?
- 1回の施術でも変化を実感する方がいます。
ただし、効果は一時的なものであるため、変化を維持したい場合は3〜4か月ごとの継続的な施術が必要です。ご自身のペースやご希望に合わせて、施術間隔をご相談いただけます。