ニキビ跡のクレーターや毛穴の開き、シワなどの肌悩みに対して、近年注目を集めている治療が「トライフィルプロ(Trifill PRO)」です。

CO2ガス(炭酸ガス)を利用したサブシジョン技術と薬剤導入を組み合わせた新しい治療機器で、従来のサブシジョン治療の課題とされていた再癒着のリスクも軽減されています。

Clinic I AMでは、患者様のお肌の状態を丁寧に確かめたうえで、お悩みやご希望に合った治療をご提案しています。

トライフィルプロ(Trifill PRO)とは

トライフィルプロ(Trifill PRO)は、CO2ガスを用いた機械式サブシジョンと薬剤注入を1台で同時に行える新しい医療機器です。

CO2ガスの力で癒着を剥離し、できた空間へ薬剤を届けることで、凹みの根本原因にアプローチします。

ニキビ跡のクレーター、毛穴の開き、深いシワなど、セルフケアでは改善が難しいお悩みを改善に導きます。

開発元は美容医療の先進国である韓国のMCURE社で、韓国食品医薬品安全処(MFDS)の認証を取得済みです。

トライフィルプロの効果

トライフィルプロは、ニキビ跡のクレーター治療を中心に、幅広い肌悩みへ応用できる施術です。

CO2ガスによる剥離・血流改善と、薬剤による効果が組み合わさることで、以下のようなさまざまな悩みへアプローチできます。

  • ニキビ跡のクレーター
  • 毛穴の開き
  • 深いシワ・小ジワ
  • 肌のハリ・ツヤ

トライフィルプロの仕組み

トライフィルプロは、「CO2ガスによる剥離」「薬剤の注入」「再びCO2ガスで拡散」という3段階の工程で肌悩みにアプローチします。

1:CO2ガスによるマイクロサブシジョン

極細針でCO2ガスを皮下へ注入し、ニキビ跡の原因となる硬い瘢痕組織や癒着を剥離します。

ガスの圧力でほぐすことでマイルドな剥離ができるため、出血や痛み、ダウンタイムを抑えられる傾向にあります。

2:ドラッグデリバリー

剥離によって生まれた空間へ、肌悩みに合わせた薬剤を注入します。

皮下にあらかじめスペースができているため、必要な部位に薬剤が行き渡りやすく、薬剤の効果を引き出します。

使用する薬剤は、ジュベルックやリジュランなどさまざまなものを選択可能です。

3:再度CO2ガスを注入し薬剤を拡散

もう一度CO2ガスを注入し、先に入れた薬剤をCO2ガスの力で均一に拡散させます。

成分が一点に偏らず広い範囲へ拡散するため、ムラやしこりのリスクを抑えられます。

さらにCO2ガスには「ボーア効果」と呼ばれる血流・酸素供給を高める作用があり、コラーゲン産生を促して肌の再構築を後押しします。

トライフィルプロの特徴

瘢痕組織の剥離・薬剤注入で効果を高める

トライフィルプロは癒着の剥離(CO2ガスサブシジョン)と薬剤注入(ドラッグデリバリー)の両方を実施でき、ほぐした直後の空間へ薬剤を送り込めるのが大きな特徴です。

へこみの原因へ直接アプローチしながら組織修復を促せるため、2つの工程を別々に行う場合と比べて施術回数や肌への負担を抑えながら、効率よく改善を目指せます。

再癒着を防ぐ効果

従来のサブシジョンの場合、ニキビ跡の下の硬い線維が強い・多い場合、施術後に一部再癒着が起こってしまうことがあります。

トライフィルプロでは剥離したスペースへすぐに薬剤を注入することで、組織同士が再びくっつくリスクを抑える効果が期待できます。

ダウンタイム・リスクを軽減

太めの針で組織を切る従来のサブシジョンは、深いニキビ跡に効果的である一方、出血や腫れが強く出やすく、回復に時間がかかる傾向がありました。

一方、トライフィルプロはCO2ガスの圧力でマイルドなサブシジョンを行うため、内出血や色素沈着のリスク、ダウンタイムを抑えられます。

トライフィルプロの施術方法

トライフィルプロは、肌の状態や目的に合わせて施術モードを使い分け、治療を行います。

単独での施術も可能ですが、必要に応じて組み合わせることでより高い効果が期待できます。

リジュビネーションモード

リジュビネーションモードは、機器で肌を吸引しながら、薬剤を均一に注入していくモードです。

リジュビネーション(若返りを目的としたケア)や毛穴の引き締め、小ジワや肌質改善に向いており、広い範囲をケアしたい方におすすめの方法です。

サブシジョンモード

サブシジョンモードは、医師が深さや位置を症状に合わせて細かく調整しながら、CO2ガスと薬剤を注入していく方法です。

ニキビ跡のクレーターや深いシワ、傷跡など、癒着が強い部分へピンポイントにアプローチしたい場合に向いています。

さまざまな針の使用が可能で、トライフィルプロの利点をしっかり引き出せるモードです。

アルファペン(CO2ガス単独注入)

アルファペンはトライフィルプロの専用ハンドピース(治療オプション)で、薬剤を入れず、CO2ガスのみを集中的に注入する施術です。

特に硬く癒着した瘢痕組織を、薬剤注入の前にしっかり剥離しておくための工程として用いられます。

アイスピック型やボックスカー型といった難治性クレーターにも活用される手法です。

トライフィルプロで使用する薬剤

薬剤名主成分向いた悩み
ジュベルックポリ乳酸(PDLLA)ニキビ跡のクレーター、毛穴の開き
リジュランサーモン由来のポリヌクレオチド(PN)肌質改善、ハリ不足、小ジワ
スネコス非架橋ヒアルロン酸+6種のアミノ酸小ジワ、目元のエイジングケア
ジャルプロヒアルロン酸+アミノ酸(製剤によりペプチドも配合)ハリ不足、たるみ、肌質改善

トライフィルプロと他の治療との違い

ニキビ跡の治療には、トライフィルプロの他にもサブシジョンやTCAクロスなど複数の選択肢があります。

比較項目トライフィルプロサブシジョンTCAクロス
主な作用癒着剥離+薬剤導入癒着剥離高濃度薬剤を利用した創傷治癒による皮膚再生
施術方法CO2ガスと薬剤を注入針で癒着を切離TCA(高濃度トリクロロ酢酸)を塗布
適したニキビ跡ローリング型(アルファペンはアイスピック型、ボックスカー型にも対応)ローリング型、凹みの深いニキビ跡アイスピック型、ボックスカー型
肌質改善効果
薬剤導入××
ダウンタイム比較的短いやや長い傾向かさぶた形成あり
痛み少ないやや強いほとんどない(ヒリヒリ感・チクチク感)

サブシジョンの特徴を詳しく見る
TCAクロスの特徴を詳しく見る

トライフィルプロがおすすめの方

✔ クレーター状のニキビ跡や、肌の凹凸が気になる方
✔ サブシジョン後の再癒着が心配な方
✔ 毛穴の開きや肌の凹凸を改善したい方
✔ 肌のハリやツヤを高めたい方
✔ 深いシワや小ジワが気になる方
✔ ダウンタイムをできるだけ抑えたい方
✔ ポテンツァやダーマペンで十分な効果を感じられなかった方
✔ ニキビ跡治療と肌質改善を同時に行いたい方

トライフィルプロの施術の流れ

1:診察・カウンセリング

医師が肌の状態を確認し、ニキビ跡のタイプやお悩みを確認し、注入の深さや使用薬剤を計画します。

2:洗顔

施術前に、クレンジング・洗顔でメイクや皮脂をしっかり落としていただきます。

3:麻酔

痛みをやわらげるため、施術部位に麻酔を行います。

表面麻酔(麻酔クリーム)を塗布し、必要に応じて局所麻酔を行います。

4:施術

麻酔の効果を確認してから、トライフィルプロでの施術を開始します。

所要時間は10〜30分ほどが目安です。

5:アフターケア・ご帰宅

施術後は肌の状態を確認し、アフターケアの説明を受けてからご帰宅となります。

当日は施術部位をこすらず、保湿と紫外線対策を丁寧に行うことが大切です。

トライフィルプロのダウンタイム

トライフィルプロは、針で切る従来のサブシジョンに比べてダウンタイムが短いのが特徴です。

赤みや腫れ、針跡、内出血などが見られることがありますが、多くは数日から1週間程度で落ち着いていきます。

症状目安期間
赤み・腫れ数時間〜数日程度
針跡数日〜1週間程度
内出血1〜2週間程度

トライフィルプロの基本情報

施術時間10〜30分
施術回数・頻度1か月ごとに3〜4回程度
副作用・リスク痛み、熱感、かゆみ、色素沈着、感染、アレルギー反応
洗顔当日から可能
シャワー当日から可能
入浴翌日から可能
メイク翌日から可能
激しい運動・飲酒翌日から可能

よくある質問

どんな種類のニキビ跡に効果的ですか?
トライフィルプロは、ローリング型・ボックスカー型・アイスピック型といった幅広いクレーターに効果的な治療です。
複数タイプが混在している場合でも、モードや薬剤を調整することで対応できます。
何回施術を受ける必要がありますか?
症状や目的によりますが、1か月に1回のペースで3〜4回ほど受けるのが一般的な目安です。
深いニキビ跡や範囲が広い場合は、回数が増えることもあります。
効果はいつから実感できますか?
個人差がありますが、コラーゲンやエラスチンの生成促進を通じて徐々に変化し、1〜3か月頃に効果を実感しやすくなる傾向にあります。
1回でも効果を感じられますか?
1回で効果を実感するケースもありますが、基本的には複数回の施術が推奨されており、2回目以降で効果を実感されている方が多い傾向にあります。
痛みはありますか?
施術中は針の刺激やCO2ガスによる圧迫感を感じる場合がありますが、通常は麻酔を使用して治療を行うため、痛みは抑えられます。
痛みの感じ方には個人差があるため、不安がある場合は事前にご相談ください。